2008年8月 1日 (金)

自由研究:「何をやればいいか」は、こうして考えよう!

北海道の学校も夏休みに入りました。
ここ何年か、「学校の先生=宿題を出す立場」から
自由研究で悩まないための「ものの見方」を書いてきましたが、
私の文章では、すぐに役立つ答えがほしい皆さんの心は満たされないようで
毎年この時期になると
「自由研究で何をすればいいかわからない」という
私たち教師からみるとガッカリな発言が後を絶ちません…

そこで今年は、いつも私が伝えたいと思っていることを
もう少し直接役に立つ形で整理し、
これをみてくれた皆さんには、
「何をしたらいいかわからない」なんて言わずにすむ
「自由研究への取り組み方」
をお話ししたいと思います。

長いので、先にまとめなどを…

●自由研究って何をするものなの?
 ①自由研究の目的は、自分が見つけた問題を自分で解決する経験をすること
 ②特に大事なのは「解決法を自分で考え、実際に試して、結果から何かを
  得る」という科学的方法
 ③科学的に考えてさえいれば、テーマは何でもいい(=理科っぽいテーマに
  する必要はない)

●「自分が成長できるテーマ」を決める3つのステップ
 1,「解決すべき自分の悩み」をテーマにしよう
 2,自分なりの「ゴール」を設定しよう
 3,発表/提出時の形をイメージしてテーマを絞ろう

はじめに確認:そもそも自由研究とは何か?

私は中学校の理科教師なので、
おもに中学生の理科を中心にお話しを進めていきます。
(といっても、結局はどの教科も行き着くところは同じなのですが)

ところでこれを読んでくれているあなたは、
「夏休みの課題」は、何のために出されているか考えたことがありますか?

一応言っておきますが、
先生たちだって、夏休みの課題なんか、できれば出したくはないのです。
だって、先生方は夏休みを
「学校の時間割がなくても自分で勉強をする成長の場」だと思っている
から。
…だけど「夏休み」という言葉が誤解を招くのか、
「休みだから」という理由で、全然勉強しない人があまりに多い…
それで、「ホントは嫌だけど、何もしないまま過ごされるよりはマシ」という理由から
「やってほしい最低限のこと」として課題を出しているのです。
(もちろん、そうなる前にちゃんと時間をとって
「夏の計画作り」とか、「学習相談」などをやっているはずですけど)

さて、だとすると
自由研究で「やってほしい最低限のこと」とは一体何なのでしょう?

それはズバリ、
自分が見つけた問題を自分で解決する経験
なのです。

つまり

・問題を自分で見つけること
・解決方法を自分で考えること

の2つが大事なのです。

「何をやるか」はそれほど大事じゃなくて
「とにかく自分でやる」ということがとても大切なのです。

それは、こうした課題が
現実に直面するような
「決まった答えのない問題(たとえば人間関係とか)」を解決するための練習
として必要だ、
と先生たちが考えているからです。

だから、最近非常に多い
「自由研究で何をやったらいいか教えて下さい」なんて人に聞いたり
「インターネットで○○について調べてきました」などと、
見つけたものをまる写しするようなやり方は
キビシイようですが、そんなの宿題をやったうちに入らないのです。

だって、
自由研究をやる上で一番重要な「自分」が、どこにもないわけですから…

さて、次にふれておきたいことですが
理科の場合、先生によっては
もう少し親切に、自由研究の進め方を教えてくれるかもしれません。
たとえば

①「テーマ」を決めたら
②それに対する「仮説」を立てて
③仮説をたしかめるために「実験」「観察」を行い
④「結果」を示して
⑤それをもとに、わかったことを「まとめ」る(=考察する)

といったようにです。

では、自由研究では実験や観察をやればいいのでしょうか?

答えは…やればいいってもんじゃない、です。
実験自体は悪いことではありませんが、
それはあくまでも「仮説をたしかめるため」のもの。
実験することが目的になっちゃってるのでは、
やっぱり宿題をやったうちには入らないのです。

「仮説」という言葉がわかりにくければ、
今のところは「自分で考えた解決法」と読み替えてください。
さっきも書いたように
まず自分なりのテーマ(解決すべき問題)がちゃんとあって
それを解決する手段として実験があるという位置づけが大事です。

さらにいうと、
自分が向き合う問題の種類によっては、
実験じゃない解決法だっていくらでもあり得るわけです。

もっというと
こうした手順さえ、きちんとふんでいるなら
理科の教科書に出ているような内容じゃなくたって全然かまわない
のです。

また、私の説明が未熟なせいか
何割かの人には、いくら説明しても次のことを理解してもらえず
いつも悔しい思いをしていますが
教科書の内容を覚えたり、問題演習をやったりして理科の成績を上げること
科学的な発想で物事をとらえる訓練をすること
言葉の上ではどちらも「理科の勉強」ですが
その中身は全然ちがう
ものです。

自由研究に必要なのは、断然後者。
教科書的な内容から出発することも一つの方法ですが、
ここはちょっぴり冒険して
理科っぽくないテーマを科学的に解決することにチャレンジしてみましょう。
(ちなみに、最近出た本のなかで、
理科っぽくないテーマに科学的発想で取り組んだ例としては
岡田斗司夫さんという人が書いてベストセラーにもなった
『いつまでもデブと思うなよ』などが参考になるでしょう。
「自分はなぜ太っているのだろう」という疑問をきっかけに、
自分の食生活を観察して、最後にはダイエットを成功させてしまった
というドキュメンタリー(?)です。実用書としてもおすすめです)

●長くなったので、ちょっとまとめ。
 ①自由研究の目的は、自分が見つけた問題を自分で解決する経験をすること
 ②特に大事なのは「解決法を自分で考え、実際に試して、結果から何かを
  得る」という科学的方法
 ③科学的に考えてさえいれば、テーマは何でもいい(=理科っぽいテーマに
  する必要はない)

「何をやるか」は、こう決めろ!
さて、今度はさらにもう一歩進めて、
もうちょっと実用的な話をしたいと思います。
それはズバリ、何をやったらいいかを自分で決めるコツのようなもの。
こういう切り口のアドバイスって、意外と少ないようなので
ぜひ一度読んでみて下さい。

「自分が成長できるテーマ」を決める3つのステップ

1,「解決すべき自分の悩み」をテーマにしよう

 「自由研究の進め方」とか「テーマの決め方」的なアドバイス集の中に
 「身のまわりのことがらに「なぜ」と疑問を持ってみよう」
 みたいなことが書かれているのをよく見かけます。
 …確かにその通りなんですけど、
 そう思える人なら、たぶん自由研究のテーマで悩むことはないはずですよね。
 本当に悩んでいる人って、
 身のまわりに目を向けてみたって「なぜ」とは思えなかったり
 何に疑問を持てばいいのか、見当もつかないから悩むんじゃないかと思います。
 または、目の前の宿題にいっぱいいっぱいで、そこまで考えられないとか。

 普段気にもかけていないことを宿題だからといって無理やり疑問に思ったって
 意欲的に取り組めるはずもないですから
 ここは実際の研究活動をヒントに、自分のテ-マを決める方法を考えてみましょう。

 「必要は発明の母」ということわざがあるくらいですから
 研究をする人が取り組んでいる「研究テーマ」って
 多くの場合「その人にとって解決すべき問題」であることが多いです。
 つまり、自分自身で解決しなければならないからやっている、わけです。
 (他の人から依頼されたテーマに取り組むこともあるけど、
  その場合だって「相手からの依頼を解決する」という
  自分自身の目的のために取り組んでいます…よね)

 そうしてみると、
 「(理科の)自由研究で何をやっていいのかわからない」状態というのは、
 「自分には、理科では解決したい問題がない」ということなわけですよね。

 だったら、宿題だからって、それらしく形だけ整えるのはもうやめて
 長い目で見たときの自分の成長のために
 「自分の悩み」をそのままテーマにしちゃったらどうですか?

 たとえ理科の宿題だったとしても、
 上の方で書いたとおり方法が科学的であれば
 内容は理科っぽい実験なんかじゃなくてもいい
んですから
 (たぶん、職人気質の理科教師であればあるほど、
 こういうテーマには共感してくれると思うのだけど)
 今すぐ自分の悩みを思い浮かべてみましょう。

 だれだって解決したいと思ってる悩みの一つや二つはあるでしょう…?

 どうしても思い浮かばないのだったら、
 例えば
 「自由研究で、どんなことをやればいいのか、全然わからない」
 とか。
 (あ、全国で提出された自由研究がこればっかりだったらマズイから、
  マネはしないこと! 自分で考えるのが自由研究の肝ですからね)

 以降はこの「自由研究で、どんなことをやればいいのか」
 をテーマにすることを例として、実際に宿題に取り組む方法を考えてみましょう。

2,自分なりの「ゴール」を設定しよう

 さて、
 一応、取り組むべきテーマは決まりました。
 でも、さっき決めた
 「自由研究で、どんなことをやればいいのか」は、
 このままでは、テーマとしては、まだまだ不完全です…

 「全然わからない」という悩みの状態を、そのまま文にしただけですから
 これを
 「どうなれば「解決」といえるのか」という
 自分なりのゴールの状態
を示す文に置き換えてみましょう。
 そうすることで、
 この悩み(=テーマ)を、自分がどうとらえているか
 どんな方法で解決しようとしているかが、浮かび上がってきます。

 言ってるだけではピンと来ないと思うので
 実際に例をあげてみましょう。
 
  悩みの状態 「自由研究で、どんなことをやればいいのか」
   ↓
 ゴールの状態「自由研究で、どんなことをやるか自分で決める」

 こんな感じです。
 わずかな違いですが、こう書き換えたことで
 やるべきことが「決める」ことだと言うことがハッキリしました。

 研究につきまとうイメージって、
 はじめは手探りで、取り組んでいるうちに
 いつの間にか答えが浮かび上がって来るように思いがちですが、
 問題の本質を見きわめて、
 とりあえずでいいから、ゴールをきちんと決めてやる
ことで
 自分がどっちに進めばいいのかがわかるのです。

 これ大事です。
 進む方向だって、別に教えてもらわなくたって
 自分で決められるのです。

 ともかく、
 「自由研究で、どんなことをやればいいのか」という研究のゴールは
 次のように決まりました。

 ゴール(=本研究の目的):自分の力で、自由研究でやることを決める

 後は実際にやるだけ…ですが
 もう少しだけ、ヒントをのせておきます。

3,発表/提出時の形をイメージして、テーマをさらに絞り込もう

 「自由研究で何をやろう?」
 という悩みがあって
 「自由研究でやることはこれに決めた!」
 という答えがあれば
 自分の悩み自体は解決ですが、
 このままでは研究になりません、よね。

 答えも大切かもしれませんが、
 私たちに必要なのは、
 それをどうやって解決したのか、という
 解決までの流れの方なのです。

 「答え」というのは、その時限りの使い捨てですが
 「解決までの流れ」が身に付いていれば
 いつかまた悩みが生まれたときには
 そのやり方を応用して、自分で悩みを解決できます。

 自由研究では
 答えだけじゃなく、
 その研究(悩みの解決)で得た、本当に大切なものである
 「解決までの流れ」を
 形に残す工夫をしましょう。

 さすがに長くなってきました…
 以下に、形式別のまとめの形だけ例示しておきますので、
 ここから先は、ホントに自分の力でやってみて下さい。

 きっと、いつもとは違う体験ができると思います。

・例1:「自由研究テーマの決め方(レポート形式のまとめ)」
  自由研究のテーマを研究可能になるまで絞り込む方法を、
  今後も応用可能な形にまとめる

・例2:「自由研究ができるまで(図解形式のまとめ)」
    自由研究で何をするのかきめてからテーマに沿った研究が完成するまでを、
  掲示物にまとめる

・例3:「自由研究の参考文献リスト(調べ物形式のまとめ)」
  自由研究のテーマを決めるときに参考になる本やwebサイトを用途別・
  テ-マ別などに整理する

 

●ここまでのまとめ「自分が成長できるテーマ」を決める3つのステップ
 1,「解決すべき自分の悩み」をテーマにしよう
 2,自分なりの「ゴール」を設定しよう
 3,発表/提出時の形をイメージしてテーマを絞ろう

 

ついでに…今どき流行の「地球温暖化」について

これ多いですよね。
ホットな話題だし、地球規模の環境変化は人間にとっても影響が大きいから
(影響といっても、悪いことばかりじゃないですよ、実際は)
このテーマで自由研究するな、とは言わないけれど、
ちょっと一言。

「温暖化を防ぐために一人ひとりがもっと節約しよう」とか
「原子力発電はCO2を出さないから、温暖化対策に適している」とか
「CO2を減らせば温暖化が止まる」とかいった
世間にはびこる迷信をネットからまる写ししちゃう前に

ゲームに出てくる悪の大ボスじゃないんだから
CO2が減ったからって温暖化が止まって全て解決…なんかはしない
ことや
(このへんは事情が複雑だから、多面的に物事を見る練習にはなるかもしれない)

原子力発電は確かにCO2は出さないかもしれないけど
発電するためには火力発電(石油)とは比べものにならない大量の熱が出るから
地球はかえって温暖化してしまう
ことや
(しかも未だに解決されてない、「放射性廃棄物」の問題だってある)

節約して多少問題を先送りしたって、結局、資源を使っていることには変わりないんだから、じつは温暖化の防止にはなってない…ことくらいは
常識として知っておいてもいいと思う。

関心を持つべき課題の一つであることには違いないけど
今は、一部の安直な意見が一人歩きしちゃって
何がホントだかわからなくなってしまっているから
温暖化についてきちんと調べることは、とっても難しいことなのです。

みんなが注目してるし、情報も多いから
インターネットでちゃちゃっと調べよう…なんていう考えで取り組みはじめると
すぐにインチキ情報をつかまされ、それで調べた気になっちゃって
先生から寂しそうな視線を向けられてしまうことになるかも。

それなりの覚悟を持って、きちんと自分なりの意見を組み立てるのであれば
それはそれで、やりがいのあるテーマだと思います。

…でも、ここまでこの文章を読んだ人なら
もうわかっていますよね。

地球温暖化は「あなたが解決すべき自分の悩み」ですか?


おまけ:どうせだから、これも読んでほしい(過去のエントリ)

●自由研究やるのは何のため? ~宿題を出す側のホンネ
http://nozomilk.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_7957.html

●自由研究:何をやればいいか…は大まちがい!
http://nozomilk.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_026c.html

●自由研究のポイントは「自由」じゃなくて「研究」…?
http://nozomilk.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_f989.html

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2008年6月26日 (木)

ようやく復帰

私のミスで、長いことサイトの管理をしていませんでしたが、サポートセンターの方に助けてもらって無事復帰。今後ともよろしくお願いします。

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2008年3月 2日 (日)

幻の「お誕生プレゼント」

“のんちゃん”も、まもなく2歳。
…で「ひな祭り&お誕生祝い」のプレゼントを
(妻)と相談して選びました。

あれこれ考えた末に、
「やっぱり絵本好きだし、これしかない」と
絵本に決めたところまでは良かったのですが
どんな絵本にするかで、また悩む日々。

いろいろと考えているうちに
“のんちゃん”が図書館で何度も読んでる
すごくお気に入りの絵本があることを思い出しました。
だからきみがいる―11のポップアップでたのしめるせいめいのれきし
という「しかけ絵本」なのですが
なぜかこれがとっても好きみたいなのです。

本文を暗唱できるほどに親子3人で読んだ中身は
理科教師の私(夫)にとっても納得の内容。
わが子が理科好きになってくれるなら、こんな心強いことはないわけで
よし、これにしよう!
と勇んで注文しようとしたら
なんと軒並み在庫切れ…

しかけ絵本には良くあることなのだそうです…がっかりです

きっと喜ぶと思ったのになぁ。

誕生祝いなので、再出荷を気長に待つわけにも行かず
(妻)のオススメ「ペネロペ」シリーズから
私(夫)も一目みて気に入ってしまった、これまた「しかけ絵本」に決めました。
選んだのは ペネロペゆきあそびをする ペネロペようちえんへいく の2冊。

お話しは、ほのぼのとした内容なのですが、
「しかけ」がなかなか凝っています。
造形がすごい、とかいう方向じゃなくて、
動かし方がストーリーに大きく関わっていてこれまた納得。

今度はバッチリ注文できました…よかった。

間もなく誕生日。
“のんちゃん”は、喜んでくれるかな…?

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2008年2月13日 (水)

理科嫌い大国 ニッポン

わりと小規模な教師の研究会で
理科教育の実践について発表する機会がありました。
専門的な会合じゃなかったので
「理科離れの原因は何か」というような、一般的な質疑が多かったのだけど
その時ふと思い付いたのがこれ(↓)

「理科好き」なのがバレたら、いじめられるから

「そんなバカな」と思う前に、ちょっと思い返してみてください。
私には身に覚えのあることばかりですよ…
たとえば

職場にパソコンの扱いに長けた同僚がいたとする
当人が席を外すと
「あいつオタクだからさぁ…」

ちょっとした電気製品の故障を自分で直そうものなら
「シロウトなのに大丈夫かい?」

メカ好きな私の趣味はバイクにスポーツカー。すると…
「危ないからやめた方がいい」
「大きいミニバンやワゴンの方が便利なのに」

また、こんなことも…

ノーベル賞を受賞した学者に向かってインタビュアーが
「今回の発見はどのような分野に役立つのですか?」

同じく、ノーベル賞級の発明に対する会社からの報奨金が、たったの5,000円…

そうした現状を打破するべく、発明の正当な対価を求めて訴訟を起こせば
「会社に対する裏切りではないか」とバッシング

さらに…

地球温暖化緩和のために
「エコバッグ」「再利用」「節約」は、大いに推奨されるけど
「太陽熱温水」「地下水で融雪」を自分でやると
「難しそう」「そんなの無理」

ストレートに言い換えると
パソコン得意(≒理工系)はオタク
機械いじり(するやつ)はアブない
科学なんてワケわからん
研究は、社会に貢献するという使命がなければ
(≒好きでやってるはずがない)
理工系は貧乏で出世できない
などなど

現代の子供達は、
こうしたメッセージを毎日欠かさず浴びせられ
物心がつく前から、くり返し刷り込まれているのです。
理科が好きになったら、ロクなことがないぞ、と。

いわば国民が総力をかたむけ、
一生懸命になって「理科嫌い」を作り上げているのです

もし、「理工系離れ」なるものが実際の現象であるとしたら
それは、国をあげての努力がみごとに実を結んだ成果というべきでしょう。
そのことに気付かないまま
実験室の中だけで、わかりやすい、おもしろい授業をやったところで
どうなるものでもありません。

私も、周囲の目から理科好きであることを必死で隠し続けてきました。

でも運良く、人前でも堂々と「理科が好きだ」と言える職業に就くことができました。
結局何も変わらないかもしれないけど
好きなことをやってる私を見て、いわれのない仕打ちを受けている子どもの誰かが
何かを感じてくれたらいいな、と思います。

ただ、一方で、憎みたくなるほど明確に理科が嫌いな人だっているかもしれません。
そうした人が、理科嫌いでいることだって、また自由だと思います。
国民のデフォルトが「理科嫌い」だということは、社会システムを維持する上では憂うべき事かもしれませんが
だからといって一律に「理科好き」に矯正してしまうのも非人間的な気がします…

日本人というのは、つくづく他人を認めるということが下手な民族なのかもしれません。

…まとまりのない文章になってしまいました

追記
あまりに尻切れトンボな内容だったので、
もう少し私の考えを書いておきます(↓)

私が思い付く範囲でのもっともバランスのとれた方策は

①自分の身のまわりに「理科好き」(自然科学好き、科学技術好き)を見つけたら
 積極的に隔離したり、理科好きを矯正しようなどとせず、
 ただそっとしておいてあげる

 (現状では、なぜか一生懸命に攻撃しようとする人が多い)

②せめて、これから生まれてくる子どもたちには、
 もうこれ以上「理科を嫌いにする努力」を施さない

 (「負のメッセージを吹きこむことに消極的になる」だけでも相当効果がある)

ということでしょうか。
これだけで、今いる理科好きは
ずいぶんと居心地が良くなるはずだし、
遅くとも20年先くらいには
「理科離れ」という言葉自体が死語になってるかもしれませんよ(笑)

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2008年2月11日 (月)

娘と絵本について語る ~ちょこっとメディア論

我が子“のんちゃん”は絵本が大好き。

…なんだけど、
まだ2歳にもならない子どもが、
本の内容をどんな風に理解しているのか
突然興味がわいてきたので、
本人(=のんちゃん)にきいてみることにしました。

といっても、
読み聞かせながら、そのページの絵のことを質問してみただけなんですが、
結果はすごくおもしろかった!
娘の脳内パラレルワールドに触れた思いでした。

本日の題材(我が家には結構な数の絵本や児童書があるのです)は
『ぞうくんの みつけた しごと』という絵本。

主人公とおぼしき「ぞうくん」が、
仕事を探しに町へ行き、様々な職業につく動物たちを訪ねてまわり
最後に消防士(鼻から水を出す)を天職とするというような
たわいもない話なんですけど、
各ページの動物たちを、“のんちゃん”は次のようにとらえてました。

(夫)「何のお仕事をしてるのかな?」
・小包を持ったカンガルー(郵便配達) → のんちゃん(以下:のん)「荷物を運んでる」
・荷車に牛乳をのせたウシ(牛乳配達) → のん「牛乳を運んでる」
・資材に手をかけ、クレーンを誘導するトラ(建設作業) → のん「ブランコを拭いてる」
・マンホール(?)から顔を出すモグラ
(これも何かの作業) → のん「お風呂に入ってる」
・屋根にペンキを塗るキリン(塗装作業) → のん「お家をのぞいてる」
・手帳にメモをとるイヌ(警察官) → のん「お絵かきしてる」

カンガルーやウシあたりまでは、まぁ大人の理解とほぼ同じでしたが
以後の解釈は子どもならではのトンデモ回答…

…早い段階で気付いてよかった
だってこれ、
それぞれの動物たちが、自分の特長を生かした仕事をしているという
ストーリーの要点がわかってないと
全然別のお話になっちゃうわけですから…

とはいえ、1年あまりしかない生活体験からすれば
「なるほど、よく考えてるなぁ」と納得のできるものばかり。

普通の親はとっくに気付いてるのかもしれないけど
何をするにも「対話」ってすごく大事なんだな、と思いました。

テレビでも、本でも、ゲーム(まだやらせてないけど)でも同じだと思うけど
小さい子どもがメディアに向き合っているときには
近くにいる大人が場に応じて話しかけて、
子どもの考えを引き出したり、促したりする
ことが必要ですね。

逆に考えれば
適切な対話を持つことを心がければ
テレビもゲームもインターネットも
子どもの理解や思考力を高める強い味方になる
、ということでもありますね。

要は使い方の問題なのだな。

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2008年1月11日 (金)

脱「夜泣き」…?

昨夜のできごと。

我が子“のんちゃん”が眠った後、
いつものように夫婦2人で、お正月に録り貯めたビデオを見ていると
目を覚ました“のんちゃん”が
居間の隣の寝室から起き出てきて
無言でママ(=妻)の手を引き、布団に戻っていきました…

いつもだったら、こんなときは
布団でその場に起きあがって大泣きするのに、
どうしたんだろう…?

“のんちゃん”の中で何があったのかは
うかがい知ることはできませんでしたが、
父である私(=夫)としては
彼女なりの成長と受けとめたいと思ったのでした。

…翌朝の、おっぱいを求めて泣きわめく大騒ぎ(本当)がなければね。

成長とは一進一退のくり返しなのですねぇ。

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自由研究やるのは何のため? ~宿題を出す側のホンネ

「自由研究」なんて、何だか季節はずれなタイトルに思われますが、
夏が短く、冬は雪に閉ざされる地域の多い北海道では
夏休みが短い代わりに冬休みは他の都府県より長く設定されています。
このため冬休みにも夏休み並みの学習課題を課す学校が多いのです。

そこで今日は、宿題を出すセンセの立場から
自由研究について書きたいと思います。

まずハッキリさせておきたいことですが
自由研究とは
「自由にテーマを決めて研究に取り組む」課題です。
決して「やる/やらないが自由」なわけではありませんので
間違えないように(笑)

上の点を確認したところで
多くの人から寄せられる「あの一言」に向き合ってみましょう。
ズバリこれ(↓)です。

「自由研究で何をやったらいいかわからないんですけど…」
「自由研究ではどんな事をやったらいいんでしょう?」

上のセリフ、身に覚えありますよね。

けど、ちょっと考えれば
自由研究 = 自由にテーマを決めて研究に取り組む
なんだから、
何をやるかは自由だし
どんな事かは(できる範囲での)研究活動に決まってるんだけど
それでもこういう人が毎年後を絶たないわけです…。

で、もう少しくわしく聞いてみると、
「どうしていいかわからない」という意見の中身の多くは

・そもそも「自由な課題」という意味が理解できない

ということのように思えます。
「『自由』と言っておきながら宿題とはおかしいじゃないか」というわけです。
でも、上に書いたように
「自由研究 = 自由にテーマを決めて取り組む研究」
だと考えたらどうでしょう。
これってそんなにヘンなことでしょうか?

違う見方をすればこう言う意見もあるかもしれません。
「宿題なんだから何するか決まってないとやりにくい」
「『自由なテーマの宿題』なんて必要ないんじゃないか」
って。
これはちょっとわかる気がします…。

では、なんでこんなややこしいものが必要なんでしょう?
以下に私の意見を書いておきます。

まず、義務教育というのは
保護者が子供に受けさせることを義務づけられている最低限の教育なので
(余談ですが「学校に通うこと」じゃなくて「子供に受けさせること」が義務なところがポイントです。つまり昨今話題の「給食費の意図的な未払い」というのは「子供を学校に行かせる」という義務の一部をサボっているわけだから、どんな言い訳をしても絶対に正当化できないことなのですね)
その中身は、社会で生活するための教養や技能が中心なはずです。

つまり学校では「役に立つ」はずの勉強をやっているのです。
じゃ、役に立つとはどういう事か?
たとえば、実際の世の中の問題というのが、
どういう形で自分に迫ってくるかを想像してみてください

・欲しいものを買うにはどうしても小遣いが足りない
・学習と部活動を両立するにはどうしたらいい
・好きな相手にどうやったら思いを伝えられるだろう

大人になってからだって同じようなことの連続です。

・仕事の効率を高めたり、売り上げを伸ばすにはどうしたらいい
・我が子にどのようなしつけをしたらいいのだろう
・地球の温暖化にどのように対処したらよいのか

決まった解決方法も答えも無いような問題ばっかりじゃありませんか?
だから、自分で何にも考えないで、与えられた宿題ばっかりやってたら
こういうときに困るでしょ。
それで「自分で考えた課題に取り組む」経験をするために
自由研究がある
…と私は理解しています。

自由研究の中には、こうした問題に対処する際の要点が
いろいろ含まれていますよ。
たとえば「自由にテーマを決める」というのがそうです。
さっきあげた中の

・欲しいものを買うにはどうしても小遣いが足りない

ということで説明してみましょう

この問題には、何通りかの違ったゴール(とその解決法)があることに気がついたでしょうか?

ア:欲しいものを買うためにお金を手に入れる
 ・小遣いアップの方法を考える
 ・アルバイトなど、他の方法でお金を手に入れる
イ:お金を手に入れる以外の手段をさがす
 ・今すぐ買うのではなく、目標額になるまで小遣いを貯める
 ・安く手に入れる方法(割引や中古品や懸賞など)をさがす
ウ:欲しいものを買うことを(ひとまず)あきらめる
 ・借りて済ます
 ・他のことで気を紛らす

まだまだ違った解決法もいろいろと考えられるとは思いますがが、
(例えば「欲しいもの」というのが、自分にとって
どの程度必要かによっても全然答えは違うでしょう)
一見ぼんやりとして、どこから手を付けていいかわからないような問題でも
中身を見直すことで、解決できそうな問題に置き換えることができるはずです。
このように、
ぼんやりした問題を解決できそうな問題になるまで詳しく絞り込む作業を
「テーマを決める」といいます。

もうちょっと見てみましょう。例えば、さっきあげたうちの一つです。

 ・小遣いアップの方法を考える

これでもまぁ悪くはないですが、もっと詳しく絞り込みが可能です

 ・小遣いアップを親が納得せざるをえないような交渉材料のそろえ方

なんていうのはどうでしょう。
このくらい詳しいテーマだと、以下にやるべき事は
もうほとんど自動的に決まってくるはずです

こうしてみると、
「環境問題について」なんていうテーマは
今の例とは反対に、自由研究としては壮大すぎるというか、
手のつけようのない「ぼんやりテーマ」の典型だと言うことがわかるでしょう。

このように、
自由研究にしっかり向き合うと、
ごく初歩的な現実の問題に対処する能力も身に付く
のですよ(笑)

よく「学校の勉強は役に立たない」といわれてしまうけれど
多くのマジメな先生たちは、
一応は何とか、役立つ勉強の実現を目指しているんですよ…
(もちろんそれは自由研究に限った話ではないですが)

…というわけで
もし自由研究で悩んでる人がこれを読んでくれたなら
この話を参考に、次回はテーマの絞り込みに力を入れて
自分を成長させる、よりよい自由研究を目指してみてください。

自由研究関連の過去記事
・自由研究:何をやればいいか…は大まちがい!

 http://nozomilk.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_026c.html

・自由研究のポイントは「自由」じゃなくて「研究」…?
  http://nozomilk.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_f989.html

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2008年1月 9日 (水)

地球温暖化:節約…その先を示さなければ意味がない

最近ブログで我が子のことに全然ふれてない(夫)です…

これまで何度か書いてきたことですが、
温暖化対策としての「節約」という一般の人たちの意見を見聞きしていると、
やっぱり少々不安を感じてしまいます。
そこで、これを見てくれた人のため(といっても結局は自分用)にもう一度書いておきます

先に今回のお話の結論(と言うか私のスタンス)
 ①個人の人生で感じられるレベルの短い期間で見ると、地球は温暖化していると言える。
  ↓
 ②社会の大筋としては、温暖化による(主として)人間生活への(悪)影響を
  緩和するため、二酸化炭素(以下:CO2)の排出量をコントロールすることで
  解決を図ろうとしている
 ↓
 ③でも、CO2排出量の増加は石油利用の増加でもあるのだから、
  「節約」の名のもとに「石油頼みの生活」を続けていたのでは
  石油が有限だという事から目を背け、ただ問題を先送りにしているだけだ。
  それよりも、まだ石油が使えるうちに「脱石油型の社会」を
  作り上げるべきなんじゃないか。
 ↓
 ④だから本当の意味で「個人で出来ること」というのは、
  石油や電気の節約じゃなくて、個人レベルでの脱石油の工夫だと思う。
 ↓
 ⑤現在、灯油やガソリンや電気代をケチるために動員している知恵と労力を、
  身近なところにある非石油型エネルギーを見つけ、利用する事に使えば
  個人レベルでの達成だって別に不可能じゃない。
 ↓
 ⑥まだ言いたいことはあるが、こんなマイナーなブログ
  見ている人がいるかどうかもあやしいので、気が向いたらまた書きます(恥)

私の意見に当たるのは上の③以降なんですが(①②は話を進める前提としての確認)
私だって「温暖化なんて起こらない」とか「対策は不要だ」とか「どんどん浪費した方がいいんだ」なんて考えるほど脳天気じゃないし
一方で「本当に頭の良い人が、より総合的に現実味のある対策を考えている」と信じる無邪気さも持ち合わせているつもりですよ。

けれども、「地球のために個人でも節約に取り組むべきだ!」と
いきなり行動する前に、考えておきたいことはあるわけです。
上でまとめた通りですが、
たとえ石油や電気を節約して、ちょっぴりCO2排出量を減らせたとしても、
社会のしくみが石油を利用することで成り立つように出来ている限り
CO2を排出することに変わりはないし、

だから温度上昇が止まることもない
…んですよ。(わかってるとは思いますが)

じゃ、なんで「節約しよう!」って事になるかというと
節約がある程度の時間稼ぎになる(と考えられる)からです。
つまり、いっぱい節約すればするほど、
温暖化のスピードが遅くなる(はずだ)からです。

で、ここからが少しおかしいと思うのだけれど、
稼いだ時間で問題をどう解決するのか、というのが
一般にはほとんど示されてないとは思いませんか?

では、稼いだ時間で何をする?

その見通しが全くないのに時間だけ稼ぐのって、何かヘンじゃない?

私たち一般の「その他大勢」が時間稼ぎをしている間に
誰かがどうにかしてくれるはず…なんていうのは単なる無責任ですよ

もう少し考えてみましょう…
仮に、今の石油に寄りかかった社会システムはそのままで、
節約生活を続けたとする
で、ついに石油が尽きたら…その時点でアウトでしょう
だって、そうなったら別な新しいシステムに移行する余力なんかもう無いわけだから

ですから、(一部に見られる)他の方策を批判しつつ「今すぐ行動しよう!」と節約に駆り立てる意見というのは、「無策のままで石油の枯渇をむかえる」という自滅への道を一直線に突き進んでいるのと一緒に思えてなりません…。

そうなるよりは
残った石油を使って「脱石油」社会のインフラを整備する
(もちろんそれは浪費型の社会ではない)方が、よっぽど現実的だと思います。
たしかに短期的にはCO2の排出も増えるだろうけど
そこには「将来は排出量をゼロにする」という
目に見える目標があるわけですから

ただし、
脱石油といっても、原子力やバイオエタノールみたいに
環境や社会への負荷が増大しかねないものを一律に導入するんじゃなくて
風とか太陽光とか太陽熱(あえて光とは区別しました)とか
水力とか雪とか氷とか温泉とか…
それぞれの土地に豊富にあるものを有効利用することが必要だと思います。
その地域にとっての「石油」になりうるローカルなエネルギーを
見つけ出す(あるいは作り出す)のです。

そしてそれは、
決して個人レベルで不可能なものばかりではないはずです。
(もちろん大規模にやるべきものの方がたくさんあるけれど)

ちなみに私の実家(実父)は、自宅の敷地に積もる大量の雪を処理するため
ゴミから拾ってきた浴槽を地中に埋めて、
そこに地下水を通した「融雪装置」を自作して、もう10年近くも愛用しています。
人間にとって水は冷たいけれど、
雪を溶かす程度になら十分な熱源となりうるのです。
(本当は、雪を直接冷房などに利用できればもっといいのでしょうけど)

こうした取り組みこそ「個人でできる温暖化対策」として
定着して欲しいんですけどねぇ…

今、世の中は「地球のためにみんなで節約しよう」の大合唱ですから
節約生活に疑義をとなえると総スカンを食らっちゃうわけですけど、
私だって決して「節約は不要だ」などと言っているのではありません
「個人で社会システムを作れ」と言っているのでもありません
そういう、具体的なゴールを意識せずに節約を盲信する態度というのは
温暖化対策でも何でもない
と言っているのです。

全く個人的な希望で話すなら、
「脱石油社会の構築」なんていう大きな事は
ホントなら行政やマスコミが、もっと支援や宣伝をがんばって欲しいところですが
一部の良心的な新聞のコラムを除いては、
多くの方が『節約教』の信者みたいなので
「みんながやらないならまずは自分たちから」という
少々さみしい話をさせてもらいました…

…私にとっては、こんな風に個人ブログで好きなことを書き散らしている程度が分相応かな。

過去の「地球温暖化」関連エントリ
・地球温暖化:こんな面にも注目してみてはhttp://nozomilk.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_6ee5.html

・地球温暖化:素直になれないその理由http://nozomilk.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_2f6d.html

・地球温暖化:「節約でCO2削減」は「対策」といえるのか?http://nozomilk.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_f30b.html

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2007年12月28日 (金)

プレゼント!

久しぶりの更新です。
今年は我が子“のんちゃん”も1歳9ヶ月を過ぎ
色々なことを理解できるようになってきたので、
クリスマスにはプレゼントの演出をしてみました…

その前に…

相変わらず大人に人気の“のんちゃん”は
今年も両家のじいいちゃん・ばあちゃんや、
ご近所の育児サークルなどから様々なプレゼントをもらいました。
そんなわけで、パパ・ママからは何をあげようかと大いに悩んだのですが、
歌や踊り(?)が好きな“のんちゃん”が気に入りそうなもの、ということで
歌のCDをあげました。
といっても、さすがに自分でCDプレーヤーの操作はできないので
車に載せておいて、ドライブ時のBGMに利用しているため、
プレゼントらしさは、ほとんど無し…。

そこで(妻)が、買い物のときに
バスの形の缶に入ったお菓子を購入。
クリスマスイブに、それを包装紙に包んで
“のんちゃん”が寝た後、静かにテーブルの上に置きました。

翌日…
起きてテーブルを見るなり
「プレゼント!」と声をあげる“のんちゃん”
予想以上の反応に、ちょっぴり嬉しいパパとママでした。
(ちなみに、ケーキはまだ早いかなと思い、(妻)と私の2人だけで食べました)

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2007年10月 9日 (火)

ビデオカメラ どう選ぶ?

ビデオカメラ初心者の私ですが、
先日、子どもつながりのパパ友さん(笑)たちと
ビデオカメラの話で盛り上がりました。
その時に後輩パパさんから訊かれたのが
ビデオカメラの選び方。
初心者といいつつも、自称メカ好きの私としては
シロウトながらも、何かまとまったことを言いたい…
というわけで話すと長い体験談を以下にまとめることにしました。

一消費者として公平な意見を心がけたつもりですが、マイカメラへの思い入れは避けられませんので、そのへんは差し引いてお読みください。

購入検討のきっかけは本命機種との出会いから
私が「ビデオカメラ買おうかな」と考えはじめるようになったきっかけは
恥ずかしながら、ある機種のCMを見たことです。
それは、ハイビジョン画質ながら、画像はSDカードに記録するという
当時の家庭用ビデオカメラとしては、他にはない特徴を備えた機種でした。
CMを見たとき、私は
「これは自分が考えていた理想型に近いかも」
と感じたのでした。

機種選びのポイント~自分が使用している場面を思い浮かべながら考えてみる
買って後悔しないためには、「自分がどう使うか」を先に思い浮かべて
「想像した使用場面にもっとも役立つ性能を持ったもの」を選ぶべきでしょう。
それには、少々慣れないと厳しいですが
広告などの幻想に惑わされず、「想像力」をはたらかせて実際の使用場面を思い浮かべることが必要になります。
私の場合は、「私の視点で感じた『子どもの成長』を記録」する事がメインですので
ポイントは次のようになりました。
※ここにあげていない観点は、検討時には気付かなかった点だと思ってください。

(1)重視した点(→手軽さと動作の安定性)
   ・記録メディア(SDカードまたはメモリースティック)
   ・小さく軽い
   ・直感的に操作できる
   ・他の機器との相性(接続のしやすさなど)

(2)さほど重視しなかった点(→量的なハイスペック)
   ・画質・音質
   ・録画時間
   ・編集機能

検討時から使用後までに考えたこと
(1)記録メディア~DVD・HDDに魅力を感じないワケ
「記録メディアはSDカードかメモリースティックが自分にとってはベスト」
これがもっとも譲れない点でしたので、当時は本命のP社製“SD1”以外に選択肢はなく、この時点で機種はほぼ決定してしまいました。(現在は、S社にも似たような方式の機種があり、P社からも後継機が出ている)
なぜこの点にこだわるか、というと
SDカード(メモリースティック)方式は機械的な作動部がほとんど無い
という特徴を持っているからです。
これは言い換えると
振動や衝撃に比較的強く、故障や誤動作の心配が少ない
ということです。
「手持ち撮影で子どものちょっとした成長を記録する」
という私の使用目的には、これが一番ピッタリに思えました。

私の周囲でよく耳にするのは
「ビデオカメラの記録メディアはDVDとHDDどちらがよいか」※1
という話なのですが
私から見れば「どちらもダメ」としか思えません…
ただでさえデリケートなHDD(ハードディスクドライブ)は耐久性に難あり、だし
(実際に先輩パパが買ったばかりのカメラが撮影中に暴走してしまい発熱するのを見た)
DVD方式も記録ミスのおそれがあるし、
どちらの方式も、子どもの激しい動きを追って撮影するハンディカメラには
そもそも向いていないのです…。

ただ、だからといってSDカード式が万能というわけでもありません。
・長時間の録画はできない
・メディアの価格が今はまだ高価

といった欠点も持っています。
また、私にとっては魅力を感じないDVDやHDDにも
・長時間の記録が可能で、編集も比較的容易(HDD)
・直接ディスクに記録されるので、プレイヤーなどで手軽に見られる(DVD)

などの特徴があります。
こうした「長所・短所」と「自分の使用目的」をふまえた上で、
自分にとってベストバランスな機種を選ぶとよいでしょう。

(2)長時間録画ってそんなに重要?
多いほどよい、と思われがちな録画可能時間ですが、その前に以下のことを自分に問い直してみましょう。
「どんなものを撮影するつもりか、それには何時間必要か」
「録画した映像を、いつ・誰が見るのか」

これらの問いを自分自身について検討してみた結果、我が家では
「ビデオカメラの記録可能時間は1時間もあれば十分」
ということになりました。日常のちょっとした子供の様子を記録するのに、長時間録画は不要というわけです。さらに私に関しては、もともとパソコンは好きな方だし、HDDレコーダもあるので、カメラ本体に録り貯める必要もありません。
実際に買って使ってみた結果も、1つのトピックは長くて十数分、
平均すると2~3分がいいところです。
再生時にも短時間だと何度見ても飽きないし、
(長いと、見るのにもまとまった時間が必要になり、つい「いつかそのうち…」となる)
ひとに見せても、おおむね好評です。
(祖父母が、孫の映っているビデオをご近所などに見せている場面を想定…長時間だと見せられる方は、ちと厳しい)
こんなことを言うと、実際にお子さんをお持ちの方から
「運動会や学芸会なんかはどうするんだ」という声が聞こえてきそうですが
せっかく現場にいるならライブの雰囲気を楽しもう、
というのが私の持論です。(それに「開会式から全て録画」ってホントに必要ですか?)
私の場合、ビデオカメラは、あくまでも「チョイ撮り」用であって
商業作品風に編集された記録映像を作ることはメインの目的じゃないので…
ですから、この点でもやっぱり
自分の使用目的をしっかり想定した上で
自分にとって必要な物を選ぶようにした方がいいと思います。

(3)外観・操作性
私は本来、道具のスタイリングをけっこう気にする方なのですが
ことビデオカメラに関しては、自分にとって気になるほどの外観の差は
どの機種に対しても感じられませんでした。
(後から思えば「やっぱり自分が選んだ物でよかった」と感じる点はありますが)
そこで、ボタンの配置や持ちやすさ、取り回しのよさなどが
点検の対象となりました。

“価格.com”などのレビューを見ると
私が選んだP社製“SD1”は「持ちにくい」という意見が多いのですが
実物を一見して「手をベルトで固定して使用することを前提としたデザイン」
であることが理解できたので、
その通りに持ってみると、固定した手を本体に沿わせた先の、指の位置にある突起がピッタリと指に当たって何の問題もなく保持できました。
私のように子どもの動きを追うような「チョイ撮り」派にとっては
ベルトによる保持は必須条件とも言えますので、特に気にはなりませんでしたが
逆にいうと「いちいちベルトで手を固定するのは面倒くさい」
という人には向いていないかもしれません。

ボタンの配置については、“SD1”の場合
 ・モード選択と録画のon/off
 ・モード内の選択と決定
 ・ズームと静止画用シャッター
 ・その他(メニューの呼び出しやファイルの削除など)
と操作系統が複数あって、若干慣れを要するのですが、
作り手にとっては誤操作の防止と外観とのバランスを考えた結果だ
というのも伝わってくるし(改善の余地は大いにあるけれども)
説明書を見なくても一通りのことはできたので
使いにくくてダメだ、という程のものでもないと思います。
念のため、職場にあるビデオカメラや、知人の持ってる機種など、
他にも6台くらい使い比べてみましたが
どれも大差ない使い心地でした…
個人的な印象ですが、操作性については、自分なりのこだわりがないのであれば
あまり気にしなくても、どれでもそこそこ使いやすいと思います。

(4)画質・音質
これについては、購入当初はそれほど考えていませんでした。
よほどの低品質でない限り、
その他の条件を満たしていればそれでいい程度のスタンスでしたので
これについては、私はあまり参考になる意見を持ってません…。
ただ、買って実際に使ってみると
撮像素子やファイル形式など、なかなか興味のある分野だなと思うようになったので
これから少しずつ勉強したいと思います。

(5)妥協した点
パソコンを使った編集作業や、HDD/DVDレコーダとの接続など、
他機種との連携については、私が選んだ機種はハッキリいって使いにくいです。
ただ、製品に付属しているソフトでも、パソコンを使ってのファイル管理等は
私が普段使用しているノートパソコンに関しては問題なくできました。
けれども、パソコンのスペックやどんな編集/管理の機能が必要なのかは
事前に調べた方がよいと思います。
また、自分の本命機種である
AVCHD(ハイビジョンの規格の一つ)に対応した周辺機器が
当時はまだ少なく、あっても高価だったため
せっかくのハイビジョン画像を十分に楽しめないという
ちょっと残念なおまけも付いてしまいました。
(もともと画質は優先事項じゃなかったのでそれでも十分満足なのですが、
やっぱりせっかくの機能を使いこなせないのは悔しいです…)
これまでの話と多少矛盾するようですが、
ここであげた項目については、使用目的にかなわないものを選んでしまいました。
言い訳になりますが、
「完璧に自分の理想どおりのものというのはまず存在しない」という点で
やむを得ない妥協だと自分を納得させています…。※2

(6)意外な長所
当初は考えていなかったのですが
本命機を購入後、使ってみて初めて実感した長所もあげておきます。
それはスイッチを入れてから録画ができるようになるまでの時間の短さです。
我が子が初めて立って歩いた瞬間とか、
ホントに貴重な撮影チャンスに出会ったときには
この機能はじつに重宝します。
正直、知らなかったのですが、機種によって起動までの時間が
けっこうまちまちなようです。
ただし、このへんは好みの問題ですので
「起動時間の早さは自分にとって重要ではない」という人だっていると思います。
そのへんは参考程度にとどめておいてください。

まとめ(になるのかな?)
自分の経験を中心にいろいろ書きましたが

ビデオカメラの機種に関する私の結論は
くり返し述べているとおり
自分にとっては
現在のところSDカード(またはメモリースティック)方式がベスト

ということになります。あくまでも「自分にとっては」ですよ。
メディア自体は高価だけど、他の機器との使い回しもきくしね。

ですが、結局のところは
「自分が納得した上で買う」
ということに尽きると思います。

多少極端な意見と思われるかもしれませんが、
どんなものが欲しいのか、という問いに対して
どんなものがあるか調べたり
どんなものが必要か決めたりする作業が自分でできないうちは
それはその人にとって、まだそれほど必要ないものなのかもしれません…。

アドバイスはあくまでアドバイスとして受けとめ
自分の意志で納得のいく買い物をしましょうね。

 

追記(2008.1.31)

※1:比較的ビデオ歴の長い先輩パパから「DVテープの利点」について指摘をうけました。確かに長期間使用されているメディアなので信頼性は高いと思われますが、パソコンやHDDレコーダへの取り込みが前提の我が家の場合、ダビング時間の長さは耐え難いものがあります。また、DVテープに有利とされる対衝撃性にしても、それはあくまでHDDやDVDと比べての話で、可動部がない(=メカレス)構造のSDカード方式の方が優れていると思える…というわけで、私の場合は初めから購入対象とはなり得ませんでした。

※2:HDDレコーダとの相性ですが、ハイビジョン画質を望まなければ、我が家にある従来機でのダビングは実に簡単でした。また機能に限りがあって不評だった同梱のパソコン用ソフトについても、その後、使い勝手のよい更新版がリリースされ(ただし有料)使用環境は格段によくなりました。さらに、ブルーレイなどの特殊なメディアを使わなくてもハイビジョン録画ができるHDDレコーダも発売されたそうで(私は買いませんけど)購入当初の弱点は解消されつつあるようです。

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